浮気が発覚したら、まず浮気・不貞行為の証拠を手にして話し合うことが必要です。証拠も無く真実を確かめようと問いただしても、嘘をつき通されたり話をはぐらかされたり、逆ギレされたりと、浮気の事実を認めようとしません。相手が浮気の事実を認めないまま、冷え切った関係を続けて「離婚」に至るのは、本当に悲惨です。
話し合いではむやみに相手を責め続けたり、暴言を吐いたり脅迫めいた言葉を使ってはいけません。相手のプライドが傷付き、話し合いに応じず、素直に謝罪が出来なくなり、回復不可能な状態まで陥ることもありえます。また、話し合いは子供の前では決してしてはいけません。
自分の意見を述べるだけではなく、相手の話に耳を傾け意見も受け入れ、じっくり話し合いを重ねてください。話を聞いてもらうことで、溜まった思いが解放され、考えが多少変わることだってあります。
以下の項目を話し合い、主張するべきことは主張しましょう。
・浮気の事実を認めるか。
・浮気の原因は何か。
・浮気相手は誰なのか。
・交際はいつから始まって、どのくらいのペースで会っているのか。
・今後の結婚生活をどうするのか。
夫婦双方のみの話し合いでは、話が進まず、冷静な判断ができない場合は、両親・友人・信頼できる上司などの第三者に間に入ってもらい、両者の言い分を客観的な立場で聞いてもらいましょう。但し両親では自分の子供が一番可愛いので、客観性に欠けることもあります。もし話し合いができるような環境ではなければ、手紙やメールなどを活用しても良いと思われます。家庭裁判所の「家事相談」や法律事務所を利用するのもお勧めです。
感情的になって離婚を進めないで下さい。今回の浮気の発覚で、お互いの良い面・悪い面をさらけ出して、幸せな家庭を築く良いキッカケになるかもしれません。今後も婚姻生活を続けていきたいのなら、素直に問題解決の方法を探る努力をするべきです。
離婚を選択するとしても、「なぜこの人と結婚したのか」「結婚生活の何が辛いのか」などよく考え、もう一度離婚回避の可能性を模索して下さい。周囲に離婚を勧められたといっても、必ず従わなければならないといったものではありません。あなた自身がどうしたいのかよく考えて決断しましょう。
不貞行為の証拠を手にして、直接話し合える場がもてるのでしたら、話し合いましょう。その場で夫又は妻とは別れて欲しいとハッキリ伝えましょう。話し合いができるような環境ではなければ、間に弁護士を立てた方が良い場合もあります。ただ浮気相手が「はい、別れます」と約束しても、口約束だけでは何の保障もありませんので、必ずテープに録音するか、示談書(和解契約書)などの書面にして下さい。
それでも別れる様子がなければ、浮気相手の両親、または浮気相手も既婚者でしたら、その配偶者に、夫又は妻と別れてくれるように説得してもらいます。または、浮気相手に対して「精神的苦痛を受けた慰謝料」として損害賠償の請求することを予告します。夫婦の一方が、異性の愛人と不貞行為(浮気・不倫)をした場合、損害を被った配偶者は、貞操権侵害による精神的苦痛の慰謝料として、損害賠償を請求することができます。不貞行為が浮気相手の誘惑によるものか、自然の愛情によって生じたものかは関係なく、不貞行為自体に違法性があるとして慰謝料の請求を認めています。
但し、不貞行為をした配偶者が、結婚をしていることを隠しており、異性の愛人も過失がなく結婚をしていることを知ることができなかった場合などは慰謝料の請求は難しいと思われます。
慰謝料の請求予告でも今後も交際を続けたり、折り合いがつかなかった場合は、裁判所で、調停を申し立てます。慰謝料の支払いで配偶者と浮気相手との間でモメて、不倫関係も壊れることがあります。
浮気相手に対する慰謝料請求
配偶者が浮気の事実を素直に認めて、謝罪し、浮気・不倫はやめると約束したならもう一度信じてみましょう。今回の浮気発覚が原因で夫婦関係がギクシャクすることもあります。特に浮気をされた方は頭の中では分かっていても、一度裏切られたら、なかなか素直に許すことができないと思います。
しかし浮気発覚が、今までの夫婦関係・愛情関係を見直す良いキッカケになることもあります。いつまでも相手を責め続けるのではなく、お互いが良い関係をつくろうと努力をすることで、幸せな家庭を築くこともできるのです。
結婚後何年か経つと新婚当時は当たり前だったことが、お互い努力をしなくなり少しずつ失われていきます。夫の仕事が忙しく帰りが遅いと、妻は夫の疲れた顔しか見ることができず、また妻も子供中心の生活態度と変化し、お互いの嫌な部分ばかりが目につきます。それがきっかけで浮気・家庭内別居に至るケースもあります。
浮気の再発を防ぎ、幸せな家庭を築き持続していくためには、お互いの努力が必要になってきます。どうやったら幸せに暮らせるか努力をしてみる価値はあるのではないのでしょうか。
努力をしても、配偶者が浮気を繰り返し、悩み苦しみ続けなければならないのなら、
自分のため、子供のため、離婚をした方が良い場合もあります。